2009年9月2日水曜日

kiwi

ある日、森の王タネ・マフタは森の中を歩いていた。彼の子である木々はとても病んでいるかのように見えた。 地面で暮らす虫たちによって食べられていたからである。あまりにも深刻そうであったため、彼は兄であり、 空の王であったタネホカホカにこのことについて相談をした。「このままでは森が死んでしまう」と。
これを聞いたタネホカホカは空に住む鳥たちを一堂に集め、地上に降りて虫を食べて森林を守ってくる鳥を募った。 しかし、どの鳥も口を開くことはなかった。そこで、彼はテュイ、プケコ、ピピファロロアらに順に事を頼んだ。 が、彼らはそれぞれの理由を述べ、彼の要請に応じなかった。そこで彼はキーウィに頼んだ。 するとキーウィはこの王の要請に応じた。「参ります」と。
二人の森と空の王はこれにとても喜んだ。そこで、彼らはキーウィに確認をした。 元来、キーウィは美しい羽毛、翼を持っていた。だが、地上で暮らすにはその翼を失い、強靭な脚をもつ必要がある、と。 それでもキーウィは「参ります」と言った。これに対しタネホカホカは次のように述べた。 「君の大いなる犠牲によって、君は森の中で最も愛される鳥となるだろう」
こうして、キーウィは今のような姿となり、王の要請に応じなかった鳥たちはそれぞれ罰を受けることとなった。(wikipedia)